Letter from Samarinda

日本の目から見ると、ノイズは今や日本ではなく世界中に広がっている。特に、インドネシアのノイズはよく知られていよう。特にセンヤワ(ドゥームとトライバル)と、ハーシュノイズのコレクティブのジョグジャ・ノイズ・ボミングである。今やジョグジャカル…

「あの日」からのタイムライン

タイムライン@東京芸術劇場、3月30日。演出 藤田貴大、音楽 大友良英、振り付け 酒井幸菜、写真 石川直樹、衣装 スズキタカユキ、出演 福島の中高生 市街地が描かれた舞台で「あの日」以降の1日が描かれる。街の上を行き来する彼女たちは雲のようでもあり、…

札幌国際芸術祭おぼえがき 備忘録のあとで(3)

*(フェイスブック、2月21日の投稿。原文以下。一部補足して和訳) こんにちは。昨日は、四谷三丁目(国際交流基金アジアセンター)でのDJスニフ、ユエン・チーワイ、細田成嗣、メイヤ・チャン、大友良英によるトークとディスカッションに参加してきました…

ハーシュ・ノイズ・ウォールから

* ハーシュ・ノイズ・ウォールという音楽がある。ある時期からノイズ・ミュージックのコミュニティでは有名で、fbにはすでに同名のグループもできていて、日夜、新作が更新されている音楽だ。 内容は、ハーシュ・ノイズが文字通り壁のように塗りたくられ、…

札幌国際芸術祭覚え書き 備忘録のあと(2)

2017年11月4日 普段降りたことのない青山一丁目駅を出ると、大通り沿いに進む。なぜか人影はほとんどなく、すでに夕刻とはいえ曇天でいささか不気味な感じがしなくもない。大通りも車はほぼなく、ひたすらに強風だけが吹きつけてくる。 ただ直進するばかりの…

光と音のあいだで(2)

1月26日 台湾のシェリル・チェンからメッセージが届く。開くと灰色の空に、カラスが舞っている動画が送られてきていた。「どうしたの」と聞くと、「嵐が来て去って、そんなにひどくない状態」という返事が来る。いうまでもなくこれは去年作っていた通称鳥…

光と音のあいだで

1月30日 テオ・ヌーグラーからメッセージがくる。短く「helloo」。前から関心を持っていたノイジシャンで、インドネシア在住らしい。関心の中身は音源で、とにかくゴリゴリしたハーシュノイズ。ハーシュノイズの中に振動するような低音がある。以前に聴い…

札幌国際芸術祭覚え書き 備忘録のあと(1)

12月27日 木曜日 混んでいることは予想されたが想像通りの人口密度の新宿駅東口を通過する。改札を出た頃から人が溢れ、歌舞伎町方面への階段を登れば駅の建物に沿って人が立って並んでいる。つい最近までアルタ前と呼ばれていたここは待ち合わせ場所の…

メモ

さいきんの音楽(実験or即興)について思うこと・どう把握すべきかという点から おそらく、「行為」と「音楽」との関係が問われているように思う。動くことで、ある音を出す、というのは楽器では普通のことだ。だが、その行為(行動?。アクションというべき…

札幌国際芸術祭おぼえがき10 備忘録(続々々)

備忘録(続々々) 9月8日 金曜日 アイスコーヒーを飲み終えたら、ちょうどいい時間だった。午後2時45分。もう行くことはできない。 ドトールを出て、ススキノ駅まで歩く。この3日で随分とここを通ったなと思う。地下への階段の、少しひしゃげた扉を開けて…

札幌国際芸術祭おぼえがき9 備忘録(承前)

備忘録 9月6日水曜日(承前) 美術作品と体験は非常に難しい問題であると思う。とりわけ美学的な感情や理性を刺激されるのではなく、身体的刺激や衝撃による感覚の想起を引き起こすたぐいの作品は、記述も、また分析もむずかしい。 とりわけその代表はノイ…

札幌国際芸術祭おぼえがき8 備忘録(続々)

備忘録(続き) 9月8日金曜日 ふたたび7時ごろ起床。昨夜はライブのあと、やはり深夜2時ごろまでSNSなどをしていたので眠い。準備をしていると海外からの旅行客らしい人がすでに支度を終えて出かけるところに出くわす。ゲストハウスというと、そうした雑…

札幌国際芸術祭おぼえがき7 備忘録(続)

備忘録(続き) 9月7日木曜日 あれこれと深夜2時すぎまで起きていたはずだが、朝7時に目が覚めてしまう。玄関の外に出て一服。2階の階段側から周囲の建物をながめる。製造会社の社屋などが見えて、出勤される方の姿が。おはようございます、ここは札幌…

札幌国際芸術祭おぼえがき6 備忘録

備忘録 9月6日水曜日 支度をして外出する。8時ごろ。これから12時ごろの便で、成田から新千歳へ。LCCの利用は初めて。そういえば成田までの交通費や新千歳から札幌までの交通費を準備していなかったと思い出す。駅改札で、予定分の額をICカードにチャー…

札幌国際芸術祭おぼえがき5

少し立ち止まろう。ごく雑駁な知識だが、芸術作品では、ある時から作品が絵画を飛びだし始めたらしいことが知られている。主要な契機は1920年代のダダであり、以後ゴミやハリボテや自転車などまでが作品の素材として用いられ始めたという。さらに1960年…

札幌国際芸術祭おぼえがき4

参加や協働を謳うリレーショナル・アートの奥底からむしろナムジュン・パイクを祖の一つとするようなメディアアートの最先端の現場へと引きずり出されたようなSIAFの会場とは、しかしつまり札幌であり、そこを歩くことは同時に札幌の街を歩くことに他ならな…

札幌国際芸術祭おぼえがき3

パイクから始まって(フルクサスを経由する)21世紀への旅。 1札幌国際芸術祭2017でまだ情報出てないヤバいイベントはまだまだありますが、とりあえず9月2日の刀根康尚「AI DEVIATION」は強烈にオススメします。複数の刀根AIによるライブ。60年代からの実験…

札幌国際芸術祭おぼえがき2

気になったので、ナムジュンパイクの経歴を調べてみようとしたら、たちまちに膨大な人名と情報量で停止した。まず同級生の山口昌男、そして師シュトックハウゼン、ケージ、フルクサス、赤瀬川原平、東京ミキサー計画、ワタリウム、テレビアート、ビデオアー…

札幌国際芸術祭おぼえがき

かつて日本に滞在し、赤瀬川原平らとともに1960年代の日本の前衛芸術を展開した一人であるナムジュン・パイクは、1993年、ハンス・ハーケらとともにヴェネツィア・ビエンナーレ・ドイツ館に参加した。そこでハーケが作り出したのは、床一面が叩き壊され、壁…

11月27日、大宮。

1 雨の予報というのは嘘だった。空は快晴で日が差していて、校門の向こうの校舎の中庭では、すでにブラスバンドの演奏が始まっていた。パーカーやキャップやカーゴパンツといった小学校の風景に似つかわしくない服装をした人々が、校門の近くや、もっと手前…

ゴルジェの衝撃

ゴルジェ(Gorge)というジャンルがある。2012年あたりから日本に上陸した(とされる)クラブミュージックあるいはベースミュージックの一ジャンルだ。 その特徴は、激しい硬質のパーカッションを中心に(場合によってはそれのみで)できていることにあり、…

雑記

たまに図書館に行く。本がたくさんあって、広い場所だ。もちろん目当ては本を読んだり探したりすることだけど、最近、実は図書館にはたくさんの人がいることに気づいた。 彼らの多くは(当然だが)本を読んでいる。中には携帯やパソコンをいじっている人もい…

偶然と季節

この週末、9月17日と18日、外出した。西海さんという海をテーマにした音楽をつくっている人の演奏会に行くためだ。 西海さんについては知らないことが多くて(マリさんと呼ぶ人もいる)、漁村に住んでいるということだけがわかっていた。その音楽にふれたの…

talk with Taku Sugimoto and DJ Sniff on twitter

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