ブーレーズ

どうでもいいけど、trico!をみていたら、数年前ロンドンで開催されたブーレーズの演奏会のことを思い出した。その時はブーレーズの誕生日の前日か何かで、まだ「プリ・スロン・プリ」の新録が出る前、その久しぶりの再演が話題で、でも間違ってその前日のチケットを取ってしまった。そこで演奏されたのが、ヴァイオリン+x(7だったか9だったか、いくつかの数が入る)の曲。ステージ上には楽譜代がいくつも横に繋げられて並び、そこに楽譜がずっと横に続くように置かれている。そして始まると、ヴァイオリニストが一人あらわれ、楽譜を端から演奏し始めた。すると途中から、(おそらく)その演奏の一部をライブ録音し、並行して続く生演奏に重ねてたちまち複数のヴァイオリンが鳴るというものだった。ライブでみると、それなりにびっくりしたのだけれど、数年後、おなじことが、即興演奏も込みで、しかも肩に力の入らない素晴らしい音楽に生かされているのを見て、これもまたびっくりした。