2007-01-01から1年間の記事一覧

2度

すこし時差があって、対象は同じだけれど、Iを書いてから2週間くらいしてIIを足した。そのままアップする。 *I** ようやく大友良英のONJOのライブvol.2を買う。これは凄い。Vol.1とどちらが好きとか嫌いとか言うべきではないかもしれないが、個人的には…

携帯・文学

文芸誌の特集で「ケータイ小説」など。 * 阿部和重の「ミステリアスセッティング」は、相当に難しい小説だった。語りの技法が上手くなりすぎて、以前みるからにあった実験的な部分がほとんど見えないようになっているのではないか、果たしてどこまで考えつ…

紋切り型辞典だけには似ないこと(どれほど貧しくとも)

大谷能生の「貧しい音楽」を読んでみた。そこに綴られた文章は、とりあえずなにが「貧しい」かは問わずにおくとしても、まずは90年代から00年代初頭のドキュメントとしての価値があるように思われるし、あるいは、その文体が放つ退廃的というべき独特の…

秋あさし

唐突な気温の変化のせいだろうか、風邪をひいてグッタリすごす。そんなこんなの、さて、今年はいよいよ秋があるかという時代である。*ようやく大友良英の「ONJO LIVE」のvol.1を聴く。といっても、あまりに量が多く、即座には感想が書けないほどのヴォリュ…

秋いずこ

メルツバウ「メタモルフィズム」を聴いてみた。いつでたのか定かではないし、膨大な音源をずっと追っているというわけではないが、どうもかなりロックな印象を受けて、突然の驚き。 ノイズ、というジャンルがあるのか、あったのか、これからもあるのかは分か…

夏の崩落

なかなかの猛暑に、夏休みさえも休みではなく、といって、休みでなくとも休みのような体がとろける8月。 間があいたうちのことをいくつか。まず参議院選挙があったわけだが、ここ数年と同様、いささか把握に苦しむ傾向。すくなくともメディア上では年金問題…

2つかそれ以上

* 今月「新潮」に発表された三島賞については、もうあちこちで色々なことが言われているのだろうけれども、やはり驚いた。選評をみても、果たしてきちんと推薦しているのか、よくわからない「気分」が前面にでている。とてもペラペラな世界、そこで熱情に引…

おどろくばかり

すこし時事的に。いつのまにか、政治は大きく変わっているようで、何にしろ驚く。政府のイメージ戦略の成果なのか、改憲はすでに当たり前になってしまったし、それは一年前には空想事のようなものだったはずなのだ。あるいは、支持率がここのところ異様に変…

突如

所属している機関が伝染病のため一時閉鎖。なかなか驚くべき事態で、所属しているこれまで10年近くではじめて。 * ゴーチエ「シュルレアリスムと性」を今さらながら読む。論旨そのものに驚きはあまりないが、とりあえずシュルレアリスムが「性」という問…

いくつか

堀江敏幸『河岸忘日抄』を読む。大谷能生のCDが入り口という変わった道筋だが、内容は癖になるというか、一度読んだだけではなかなか意味がくみ取れない。独特の時間感覚が興味深く、堆積もしくは累積していくようなものではないし(忘日、というのもある…

さらりと

一週間だけ、イギリスに行ってきた。かなり濃厚な体験。ひさしぶりに訪れたロンドンは、いろいろな人が海外から流入していて、5年前よりかなりカオスでもあり、ピリピリもしていた。逆に言うと、東京はかなり温い環境になっているということか。 あれこれと…

なにか出てきた?

先日書いたことに付け足す必要があるらしい。 というのも、まったくどうでもいいといえばどうでもいいが、実はウォークマンに「河岸・・・」を入れて聴いていたら、それはそれで、まったく面白い感じだったからだ。 そこでは、文章の意味は断片的にしかわか…

買ってみる

大谷能生の「「河岸忘日抄」より」を買って、聴いた。すでに2回聴いて、3回目に入ろうとしている。とても変わった作品というか、買った契機が何なのか、我ながらよく分からない。それまでの作者の批評文が面白いからなのか、レーベルなのか。僕はこのテキ…