そういえば忘れていたけど、適当に

 非常にねむい。眠いときしかここに書けないのかもしれない。まあ、適当に。 

 年始、ということで、まだ昨年のトップ10企画も続いているようなので、勝手に2008年のベストを挙げてみる。
 といっても、沢山聴いてきたわけではないので適当に。
 とすると、ベストワンは。

 Sonic Youth with Jim O'Rourke, Mats Gustafsson and Merzbow, Andre Sider Af Sonic Youth

 だとおもう。他の人たちがこれを挙げているかはしらないが、圧倒的な風情で全1曲1時間の即興演奏大作。知っている人は知っていて、知らない人はもう全然しらないようなメンバーだけど、とにかくスケールが大きい。スケールが大きい、ということがまだあり得るんだと言うことを知っただけでも、もう十分な価値。
 しかも意外なほどに聴きやすく、というのもドラムが、アブストラクトになりがちな演奏をがっちりとロック寄りにしているからかもしれない。そのうえ、終始テンション変わらず。
 といいつつ、内容は、ギターのフレーズを手がかりに、しかしいつのまにかそれがドンドンと重ねられ、ズレはじめ、得体の知れない怪物みたいなものへ移行していく。クレジットが英語ではないのでよくわからないが、これはキム・ゴードンがトランペットを吹いているのだろうか?まあ、途中から誰がどの音をだしているのか定かでなくなるが、一方で、このメンバーでなければできない演奏だと思う。
 いずれにしても、ちょっとしたフレーズの反復に始まり、いつしかアブストラクトな怪物へと変化しているこの1時間は、迫力にしても、あるいはまだなされうることの可能性を示す意味でも、とにかく圧倒される。
 

あとは、まあ適当に色々ある・・・blacksheepというバンドもかなり面白かったり、まだあれこれとあるのだが、実は、このベストと同時に、「去年見のがしたランキング」というのも存在していて、考えてみればそちらの方が多い。
 というより、ここまで書いて気付くのは、むしろ「見のがしたランキング」「立ち会えなかったランキング」の方が、ベストだのワーストだのより重要ではないかということだ。まあ、そうやってやり過ごしてしまった何かに思いを馳せつつ、年始も終わっていくのかも。