日常のつづき5

 昨日と同じく板橋ちかくの自宅から。ただいま17日午後11時。アップするのはもう少し遅くなるだろう。
中部地方以西にいる方にどのように伝わっているのか分からないが、首府では現在もときおり大きめの揺れが来る。だが、数日前と違うのは、そのつどニュース番組が挟まることはなくなった。ただテロップが出るだけである。実際、個人的な感覚としても、ひとつひとつに動揺することはなくなってきた。
おそらくこれも、新しい日常だろう。このような形で、少しずつ日常ができていく。そうした時間が過ぎているように思う。


ちなみに、誰が読んでいるのか知らないが、こうして文章を書いていながら、なぜこういうことをしているのか、われながら理由がよく分からない。いきなり書き始めたのみならず、日記まで付けているのだ(笑)。
だから、どのように読まれているのかも、まったく想像がつかない。ちなみにある日突然、更新が止まるかもしれないけれど、それに深い意味はないと思っていて欲しい。

ただ、前から感じるのは、僕の文章がひょっとしてある種の「禁止」として機能してしまうらしいことで、それについては、そのような意図はないことを付け加えておきたい。
 なにしろ、自分でも何をいいたいのか、よくわかっていないのだ。というか、何も言いたいことなどない、といってもいい。まして、誰かの行動や意見にちょっかいを出そうという意志など皆無である。誰に読まれているのか分かっていなくても、そのことは確認しておきたい。

 別の言い方をすれば、人によっては、こういう場所の文章で何かを呼びかけたり、何かを批判したりする人もいるだろう。僕はたぶんそういうことはしないけれど、けれどそれは、そのような文章を否定するつもりではない。
人によっては、グチを書く人もいるだろうし、怒ったり、悲しんだりする内容の人もいるだろう。でも、個人的にはそれを批判するつもりはない。むしろ、そうしたいなら、すればいいと思う。

所詮、文章は文章にすぎないのだし、それ以上ではないのだから。それは、何が起きても変わらないと思う。



街に出る。今日は夜間になってから、午後8時を過ぎてからだ。「大停電の夜に」という映画があったなと思いながら(←見ていないのだが)、とりあえず商店街の方に向かってみる。
街全体は、かなり暗い。電灯が消えていて、通常の半分くらいの明るさの感じ。また、人もかなり少なく、どうやら多くの人が時間を早めて帰ったらしい。商店も、多くがシャッターを下ろしている。

ふと思ったのは、そういえばこの感じはロンドンに似ている。個人的にはロンドンは短期というには長すぎ、長期というには短すぎる期間の滞在をしたことがあるが、コベント・ガーデンにしても何処にしても、たいていはトーキョーより灯りは暗い。それに、電車が突然とまったり、いきなり行き先が変更されたりするのもロンドンの日常だ。ストで地下鉄が不通になったりもする。あのかんじを思いだした。


どうでもいいけど、それでいうと海外旅行の必需品として、「耳かき」があると思うのだけど、そういう意見を聞いたことがない。はたして、みなさんはどうしているんでしょう?
 というのは、はじめてロンドンに行ったとき、耳掻きを忘れたことに気づいて、ホテルのバーで知らない現地の人たちに聞いたことがある。で、答えとしては「コットンバッズ」というのが返ってきて、翌日スーパーのお姉さんに訊いたら、綿棒がでてきた。

しょうがなくそれを買ったのだけど、使い慣れないし、困った。その後も「ムジルシ」とかに行ってみたが、まったく見つからない。みんなはどうしているんだろうと思うのだが、あまりに下らない話だから、誰に訊いていいのか分からない。
 そんなことを思いだした。どうでもいいか(笑)。


 そんなこんなで、開いていたラーメン屋に入ってみる。というか、ラーメン屋はどこも開いていた。かなり以前からカンナナ沿いにはいくつも濃いラーメン屋があるが、さいきんできた、すこしカンナナから離れた場所にある兄弟でやっている店に行く。なぜか、途中で激辛パウダーとお酢をふりかけろという指示があり、それをやると味が激変する、というのが面白い。いや、たぶん美味しい。
味も全く変わらず。なぜかわからないが、行くと必ずいるオジサンの客(常連?)が、やはり今日もいた。とはいえ、この方は、同じラーメン屋に毎日かよっているのだろうか・・・けっこう凄いかも。

つづきというより、何も変わっていない日常。その日常の、つづき。



 あー、どうでもいいけど、そういえば先月の「フォーラム」について書くのを忘れていた。というか、別に書く義務はないし、義務としてやっていると思われるのも面倒だとか思っていた(笑)。
ちなみに、地震前に(たまたま)久しぶりにmixiに入り、はじめて北里さんのページを拝見した。なぜか誰も「フォーラム」について書いていないので、さすがに少し気になっていたので。本当に毎日更新されていて、すごいと思った。
 
で、長くなるのではしょるけど、フォーラムについての個人的な感想としては、じつは分からないところが全くなかった。もちろん事前に何を話されるのか、知っていたわけではない。でも、聞いていると、だいたい言いたいことは理解できたように思っている。とすると、つまりわざわざ書くことがない(笑)。

ざっくりまとめてみると、つまりは「時間」と「空間」の話題をしていたのだと思う。角田さんは基本的に「空間」の話をしていて、ヒラマさんは「時間」の話を(つまりスイッチを押して、もう一度押す、という「音楽=時間の分節化」の問題を)していたのではないか。そして、宇波さんは、ちょうどその両方の話をしていた。たとえば同じ時間に、別々の場所で何かをする=作品だ、というようなアイデア
だから、話はとてもまとまっていたし、さらにいえばその話をめぐって、論者で混乱する理由もかなり明瞭に分かった。単純に、全員の関心がちがうからでしょう(笑)。
 いいかえると、もし質問があれば、角田さんが「時間」をどう捉えているのか、それを訊いてみたかった。つまり、録音するとして、場所の設定だけでなく、ある時間からある時間を切り取るというとき、その時間はどう設定しているのか。それについて、どう考えているのかということ、みたいな。


 あとは演奏についても、はじまってすぐに、どうなるのか、かなり予想ができた。たぶん宇波さんはものすごく頭が良くて、時間と空間の問題にしても何にしても、最適の解をスマートに出せるのだということも分かった。とすると、やはり書くことがない(笑)。

あえていえば、客をいじるときの声がすごく良い感じで、ああいうCDを作って欲しいかも。サド的というか、男女構わず全員をいたぶるかんじ。
しかもそれが、性的なかんじではなくて、もっと構造的というか、つまり「演奏家と観客の関係」という制度を前提にした上で、それをひっくり返して客をいたぶっている。まさにサドっぽい。うわ、倒錯変態だ、みたいなかんじで、けっこう楽しかった。
 その声がいいというか、すごいいやらしくて、声も張りがあった。・・・何を書いているんだろう?(笑)
 でもそういうCDは、その道(サドの道?)では当たり前にあるのかもしれないけど(笑)。


もう一つ付け加えれば、どうでもいいけど「どうやって終わるんですかねえ?」と言われたとき(そう言われるのは予想していた)、たまたま隣にいた北里さんに飛びかかって、宇波さんにむけて投げ飛ばそうかとか考えていた(笑)。
 なぜなら、制度的に見て、終わるためには、宇波さんを追い出せばいいというか、「観客の振りをしている(倒錯している)演奏者」という構造を壊せばいいのだから。だから、灰皿を投げるとか、混乱を引き起こすとか、宇波さんを店から追い出すとか、あれこれ考えていて。で、その一つに、司会者を投げ飛ばしてフォーラム自体をパーにするとか、そういうことも挙がっていた(笑)。

そういう意味では面白かった。というか、でもこんなこと書いたら、僕が変態だと思われかねないということで、自主規制していたんだけど(笑)。
 まあ、でも今ならいいや。何が良いのかは、よくわからないけど(笑)。

 

 そんな17日の、日常のつづき。




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