作用と持続 8.7

どうでもいいが、セージがなんか騒がしい。多くの人が色んなことを言っているだろうから、それ自体にはとくに意見なし。大変そうだなとか思う。
あととにかく寒いし。セージはなんか熱いなあとか。そんなかんじ。


ひとつだけメモ。ちなみにそろそろ誰かが言っていると思うし、一般教養の範囲だと思うけど、おそらく危機状態におけるレンリツへの移行というのを考えたとき、たぶん一つのモデルとして、「現行の(単独セイケンの)トップが交代し、そのさい、新トップのもとでキョコク一致ができる」というのがあるように思う。
その場合、新トップはベテランの人が就いて、信頼感を高める役割をメインにする。たとえばダイニジタイセン中のチャー×ルがそうだ。またここでは、単独セイケンによるトップは、たいていリーダーシップを疑問視されて交代することになる。そういうモデル。

そして、もしこのモデルにそった場合、現在の状況はそうしたステップを踏んでいる途中とみることもできるかもしれない。あるいは、ひょっとしたらセージ家集団と言うのは、そうしたステップを踏まないとまとまることのできない、鈍重な性格を持っているのかもしれない。だから、そういうステップが現実に進んでいるのかもしれない。
まあ、なんとなくそんなことを、ちょっと前から思っていた。


ただ、もう少し付け加えると、だからといってあまり安心はできないかもしれない。たとえば、これについてはあくまでモデルであって、それを念頭に置いたからといって、そうしたステップが確実に起こるかどうかは、別問題だろう。とくにモデルというのはおそらく基本的に「成功例」をサンプルにしているのであって、現実には失敗することもありうる。また、レンリツが成立したと言って、その政策が成功につながるかというのは、さらに別問題だろう。

・・・じゃあ何が言いたいのかと言うと、言いたいことは特にない。とりあえず現実はゲームではない。ただ、いまのところ、先行きはまったく不明だ。

以上、メモ。




このところ「宙づり」についてのテーマを進めてみた。が、ひとつだけ、ちょっとシリアスに書き過ぎてしまったような反省がある。いや、それはしょうがないのかもしれないが、実際のところは、たとえばそれによって現状の具体的な「誰か」を救ったりするようなことは、あまり考えていない。どちらかというともっと個人的な関心で・・・・・・とはいえ、今のうちにやってみようかと思うことなので進めてみた。そのあたり、ほとんど触れていないので、以下、補注してみる。


で、関心として、さいきん思うのは、実は現在のことや現状についてではない。そうではなく、どちらかというと現状をふまえたうえで、どういう表現が出てくるのか、ありうるのかということを考える。
つまり、たとえばそれはカウンターとかではない。たしかにカウンター(もしくはアンチの表現)は大事だけれども、そうではなくて、今の現状を下敷きにした、それを前提にしたところで出てくる表現。たとえば5年後、10年後くらいに出てくるかもしれない表現について。

そこでは、たぶん色んなことが前提にされているのではないかと思う。カウンターとして「それは除外しろ」ということもできるけれど、実際どうしようもないままになってしまうこともあるだろう。そういうことを下敷きにした考え方やアイデア、表現と言うのも、おそらくありうるだろう。では、そういうのは、どのようなものか。
そのようなことを考える。だから現状を下敷きにした、それを踏まえた表現についてだ。



では、そこで下敷きになる現状は何だろうと考える・・・・・・そうすると、まあ、ざっくりとではあるけれど、たとえば「宙づり感覚」ではないか。
何もかもはっきりしない、はっきりしろと言う意見自体がボヤけてしまうような宙づり感覚。とりあえずそれは挙げても良いだろう。
では、宙づり感覚を下敷きにした表現と言うのは、どういうものだろうか。そう考える。そういえば、もうすでに案外たくさんあるんじゃないか。


たとえば、宙づりを官能にしてしまうアイデアがあるような気がする・・・宙づりを官能に「変える」のではなく、宙づりイコール官能とするかんがえ。とすれば、それはマゾヒスムだな。とか。
あるいは、答えがはっきりしない状況で、はっきりした答えをとりあえず待ち続けるようなスタンスというのもありうる・・・それはデカダンだろうな。とか。
そういうアイデア、スタンス、表現。宙づり感覚を前提にした表現。あんがい沢山あるんじゃないか。



だから、こうしたことを考えたからといって、具体的に即座に誰かの役に立とうと言う「即効性」のようなものは、たぶんない。もちろん現状がなければこうしたことは考えないけれど、どちらかというと関心としては個人的なものだ。
これでも十分にシリアスといわれるかもしれないが、もっといえば、かなりの程度、面白半分である。なんとなくだが、たとえば「怒りの文学史」とか「青春の音楽史」というのは沢山ありそうだが、「ののしりの音楽史」とか「宙づりの美術史」というのはあまりなさそうな気がする。まあ、じゃあそういうのを考えてみようかと言う、それくらいの気分にすぎない。それはそれで、なんか意外に面白いんじゃないかとか。
だから、個人的にはあまりシリアスにやっている気分はない。まあ、どっちかというと未来の想像力のための予習くらいの気分・・・でもそんなタイソウなものではないな。どっちかというと思いつき、それも適当なかんじである。


・・・というわけで、だいたい問題設定と関心を示してみた。どうやって進めるか全然きめていないが、たぶん進めるとして、前と同じように勢いと思いつきでやっていく。場合によったらメモ程度でおわるかも。そもそも続けないかも。それくらいのかんじで。まあ、テーマ思い付いただけで、とりあえずキープと言うのもありだと思うし。
あと、やってみたとして、「そんなの当たり前すぎる」とかいうツッコミはなしで。そんな気合いは入ってないから。最先端では、ましてない。
そんなかんじ。だから繰り返しだが、そんなことをしても意味はないと言われるかもしれないが、そんなことは最初からわかっているのだ。




とはいえ、いずれにしてもこれまで考えたことのないことを、考える。
フクシマからすこし離れて。



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