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どうでもいいが、今日も頑張っていない・・・どちらかといえば足がもつれている。実はイスに座っているのでもつれていないが、そういう話ではなかった。
そんな今日この頃。



どうでもいいけどシジョーの話をほとんどニホン語のメディアで見ない昨今である。ひょっとして、もう放送すること自体にウンザリしているのだろうか。それはそれで、なんだか困った感じだが。
まだ今年は終っていない。と思う今日この頃。



昨日のつづき。
1)きわめて頑張らない感じだが、昨日レッテル貼りから攻めてみた。やってみたところボンヤリと分かったのは、どうもジャンルについて論じる際に、人によって想定しているものが違うんじゃないかということである。たとえばここではオンキョウ派について書いてみたわけだが、それについて曖昧であったとしても、いったいどういうものを想定するか。それが人によって違うかもしれぬ。
ちなみに、ここで具体的に想定しているのはもちろんあって、それは「bject」である。知っている人と知らない人が二分されるような気もするが、カワサキ+アキヤマ+オークラ。これCDで買ったわけだが、最初に聞いたときよく分からないが驚いた。・・・ちなみに今おもいだすと、ひょっとして1回しか聞いていないかもしれないような気もしてきたが、かといってアレを何回も聞き込むというのも大丈夫なのかという気がしなくもない。



というわけで、何が言いたいかと言うと、つまりはbjectを想定してオンキョウを考えているわけである。よく考えたらこれがオンキョウといわれるのかどうか、はっきり分からなくなってきたが、まあ良い。たぶん広くいわれるオンキョウのイメージをそれほどはみ出しているわけではなかろう。


が、問題はそこではなくて、知っている範囲で、いわゆる論客といわれるササキさんオータニさんキタザトさんの本では、たしか多分、これは取り上げられてないような気がするわけだ。これはなかなか難しい問題であるような気がする。
もう少し具体的につめると、たとえばテクノロジーとか録音メディアとか震える指先とか、CDでしか聞いたことがないので明確ではないが、bjectとあまり関係がないような気がする・・・いや関係がないわけではないが、モロというわけでもあるまい。なにしろ大半がなんだか分からんボソボソモワモワした音がゴツゴツはいっている(だけ)みたいな感じだったはずである。一回しか聞いていないので不確かだが。
しかし、個人的にはこのあたりが実はオンキョウである。念のために言えば、誰がオンキョウで誰がちがうかということを言いたいわけではない。ただ、それを論じるときに、人によって想定するものが違うと、たぶん言うことも違うのだろうということが言いたいわけである。
だからどうしたといわれると、なかなか困るところであるが。



2)ついでに昨日のポイントに、もうひとつ追加してみると、なんとなく個人的なオンキョウのイメージができる。
で、追加してみるとそれは、「徹底したフリーフォームの追求&実践」のようなもの。ちなみに即興かどうかは問わない、というか、よく分からない。ただとりあえずフリーフォームがよく分からない形で実践されているらしいことだけは理解できる。これが、つまり3つ目だろうか。


ちなみに、こうした個人的な観点からすると、いわゆる沈黙の導入と言うのは、いわゆる環境音の導入ということ(だけ)ではなくて、むしろこのフリーフォームの追求&実践のひとつの要素だと捉える。あるいは、それは何かの精神的な思想の表明ではなくて、あたらしいフォームをつくるために導入されたのではないか。もしくはフォームを作ろうとしたらそうなってしまった、とか。細かいところはよく知らないけど、なんかそんな感じがする。そういうことでも良いのではなかろうか。
ので、上に書いたように個人的には即興かどうか分からないと言うのは、普通に演奏を見ていると、たしかにしょっちゅう演奏に沈黙が入ったりするのだが、それが意図的な即興かどうか、あまり分からない。どちらかというと、ちょっとした改行や、余白といったかんじの印象も受ける。文章で言うところのアフォリズム・・・あるいは単なるひと休みとか。よくわからないが、いったん止めてみる、みたいな感じだろうか・・・必ずしもそうではなさそうなので、定義も断言もできないが。
あまり深入りすると混乱しそうなので、とりあえずこの辺で。フリーフォームというのも重要そうな問題だが、ザックリし過ぎるのは危険であると思う今日この頃であった。



3)さてそんなわけで、一応のフォーマットを設定した。では、一人称の黙読音楽を妄想してみる。


どうすればいいか分からないが、とりあえず音の種類を考えてみる。ひとりで、部屋の中で、座って、本を黙読している、独白している、そういう設定であった。そうしている人物の主観的な聴覚像を再現する、というわけである。
で、まずは音の数を限定してみる。世の中に音はいろいろあるが、上の設定を満たすための最低限の音でよい。それを定める。
で、ここではフォーマットが弱音なので、とりあえず3つくらいに絞ってみたい。また重要なのは、部屋にいることと、座っていること、そして独白である。だから、そのそれぞれに対応した音を考えてみる。どうなるか。



a)まず、では部屋に対応して第一に、時計の針の音を設定しよう。たぶん大抵のひとは部屋にあるのではないかと思われる、安物の時計の秒針。沈黙であればあるほど、耳に響くあの音。これがあれば、部屋にいることは分かるだろう。
b)次にイスに座っているので、イスの軋む音。もしくはイスが床とこすれて立てる音。いずれもギシギシとかミシミシとかいう音であると思われるが、そうしたイスの立てる音である。これで、部屋にいて、かつイスに座っていることが分かる。
c)そして、これらの音とほぼ同じ音量で、独白がはいる。あるいは、頭の中で鳴っている声である。おそらくボソボソ言っていたり、はっきりとしない声かもしれぬ。その声は、読んでいる本の文章を追っている。



と、とりあえずこの3つくらいで良いのではないだろうか。ある部屋にいて、イスに座っていて、そして本を黙読している。その人物の主観的な音像。
イメージとしては、この三種類を、サンプリングしてそれぞれCDに焼いてCDJとかで混ぜるようなことを考える。つまり三枚まわし。声を操作しながら、ギシギシ鳴る音をCDjで足したりするわけだ。そうすれば、とりあえず一人称の音楽ができるかもしれない。


とかなんとか。しかし、まだ問題は残っている。たとえばそれこそ全体の構成をどうするのか。
あるいは大きな問題として、独白している声をどうするかということである。これはなかなか難しい。はっきりとイメージできない。が、これは前から関心のある声の主題に直接関連する問題である。困った。


と、困ったので、そんなかんじで今日はここまで。腹が減った。眠い。足がもつれる。




とかなんとか。


そんな次第で、
つづく。