1.02012)

どうでもいいが、寒い昨今である。雪が降っているので当然か。こんなときは、シセン料理でも食して無闇にやる気をだしがちだ。むしろそんなときなので、唐突だが映画館に行って「バッド・ルーテナント」などを眺めたりしながらやる気をなくしたいところである。
とはいえ、一体どこで上映しているのかは知らないけれど。


そんな今日この頃。



色々なジジ問題・・・については、すでに新聞などに書かれているので良いか。まだゲンパツの中が見れないらしいことに改めて驚いたりするが、前からの繰り返しなので却下。
あと、いいか悪いかは別として、とりあえずギョーセイ的には、地方分権がおおきな焦点であることが次第にわかってくる。分権だから良いとか悪いとかは言えない。というか、良いか悪いかは言えないけれど、それが問題であるということが分かってきた。
というあたりだろうか。以上、メモ。



どうでもいいが、記号については忘却したはずだったが、実はせっかくなので「署名デキゴト・・・」を読み直してみた。前はマゴビキだったので。
で、よくわからないが、とりあえずいわゆる言語行為にかんして、演劇の発話や引用性などについて、それを除外しないという方針が示されているようにみえる。とりわけ引用性の部分等は興味深いが、だとすると前々回に問題にしようとした歌唱における主体についても、エクリチュールと似たような非決定性がみられるということになるのだろうか。
ただ、読解力がないのか、読み方が適当すぎるのか、テキストが全部疑問形で終っているせいなのかは分からないが、どこまで議論を拡大適用できるのかがわからない・・・たしかエクリチュールには、いわゆる差延の機能というのがあったのではなかったか。もしくは、こっちはマゴビキだけど、発話においては電話といった遠隔技術を介することである種の郵便性のようなものが生じるとどこかで読んだ気がする。
そうすると、ただし、ここで問題にしているのはそうしたメディアを媒介にしないような「歌」の問題であり、場合によってはライブ演奏、もしくは即興的な要素も当然に含むようなあり方を問題にしたいわけである。とするなら、いったいどこまで拡大適用していいのか、よくわからない。
もしくは、あとは自分で考えろということなのだろうか。そのあたり自体もわからないのであった。困ったことである。


というか、本当にこの問題に興味があるかどうかもよく分からないのだった・・・それもまた困りもの。



*もうちょっとつづき。
ちなみに、ここで考えているのは、別に難しいことではない。記号としてはカバン語みたいな合体記号とかの問題とかもありそうだけれど、もっと単純な話である。


どうせなので具体的に書いておこう。たとえば、よく知られている曲で「わたしの彼はヒダリキキ」という歌があるはずである。よく知られている。女性が歌っている。けっこう流行したかもしれない。そんな歌。
で、そうした歌について、要はここで言っている「わたし」というのが、一体だれなのか、というのが疑問なわけである。
はたして、一体それは誰なのだろうか。まず思い浮かぶのは、それを歌っている歌手ということだろう。だが、そうなのだろうか。その歌は、どこかの知らない誰かが書いた歌詞なのではないか。
もしくは、同時代的な知識がないので間違っているかもしれないが、状況的に見てもそれを言えそうである。つまり、この曲を歌っているとき、その女性に「彼」がいて、かつ「ヒダリキキ」だったかどうか、そのあたりからして不明である。だとすると、ひょっとしてつまり、ここでの「わたし」とは、歌っている女性ではないかもしれないのだ。少なくとも、その女性の生のメッセージではない可能性が、かなりあるかもしれない。そのへんがポイントである。


とすると、問題なのは、一体なんなのかということだ。たとえば、これはウソなのだろうか。わたしの彼はヒダリキキであるというウソ。しかしウソだとすれば、それはそれで一体なんなのだろうか。というか、一体何のためにそんなことをしているのか。皆目わからん。
あるいは、フリをしているのか。誰かのフリ。・・・とはいえ、いったい誰のフリなのか。友達だろうか。歌詞を書いたオッサンだろうか。それとも宇宙人かもしれん。少なくともそれが誰なのか、明確に保証されていないような気がするわけである。
とすると、いったい「わたし」とは誰なのだろうか。そのへんが分からないわけである。


いや、たとえばこの例であるなら、問題はさらにひねってある。もし、ここで「わたし」が誰かわからないとすれば、それでは一体「わたしの彼」というのは、何者なのだろうか。その人物は、現実に存在するのか。しかし唯一、ヒダリキキであることは分かっている。ではいったい誰か。
このへんまで分からないわけである。非決定なのだろうか。だとすれば誰を当てはめてもいいのかしら。たとえば宇宙人とか。あるいは、ルルイエからやってきた魔人であるかも。もうまったくわからん。


というわけで、つまり別に難しいことでなく、ごく普通に流通したり知られている曲で、いったいどうなっているのかと言うことを考えてみたいわけである。というか、よくわからない。というか、分かる必要性があるのかも、よくわからないのだが。




ちなみに、こういったことをあえてマジメな問題にすることもできる・・・よくわからないが、最近、いわゆるポップスで、しょっちゅう「あなた」と呼び掛ける歌を聞いたりする。テレビとかでしか聴かないので、詳しくはわからないが、「がんばろう」みたいな内容の歌詞らしい。時局的には、大いにありうるようなものである。
ただ、もし上に書いたような構図があてはまるとしたら、これはこれで困ったものである・・・つまり、そこで呼び掛けている「あなた」というのが、いったい誰なのかわからなくなってしまうのだ。というより、そもそも「あなた」と呼び掛けているところの主体というか「わたし」自体が、一体誰なのか。歌っているアーティストなのか、そうでないのか、そのへんからして不明瞭になってしまう。
場合によっては、フリをしていることになるのかもしれない・・・あなたに呼び掛けるフリ。それは一体なんなんだ?というか、一体みんなは、何を聞いているんだろうか?がんばろうとか、実は宇宙からのメッセージかもしらん。それはそれで、オオゴトなのかもしれないが。
ちなみに念のためだが、これは別にヒハンしているわけではない。ヒハンとかではなくて、それ以前にどうなっているのだろうということである。そうすると、つまりまったくわからないのであった。



そんな疑問がちらりとわたしの頭をかすめて、どこかへと消えていった。わたしが誰かは、よく知らないけど。




みたいな。
おや、何だかナイーブな内容を延々書いている・・・是非とも、もう一度記憶からこの問題を忘却した次第である。困った困った。



・・・というわけで、今日に何を書いたか、もうすでに忘れた。
そういえば、こんなときは知らぬ内にシセン料理等を食べてやる気が出てしまいかねない。どちらかというと下らない映画を見て、やる気をなくしたい気分だ。がんばりたい。


というわけで、よくわからないけど
つぎにつづく。