music of volumes no.3

music of volumes no.3(↓)

http://d.hatena.ne.jp/animalgigagiga/20120214



とくに説明はしない。全体の大きさは、およそ70センチ×70センチあり、一般的に用いられるラップトップのディスプレイからはみ出るように作られており、横スクロールとともにバーが端から出現するようなプロセスを体験できるが、ここでは縮小されている。
なお、素材としては流通している画像を用い、とりわけ脱衣中の身体がうつされた画像を加工し、それを8枚、貼りあわされて作られている。そのようには見えないし、またそう見えるようにも作っていないが、要はそこには8つの半裸の羅列が写し出されていると言ってよい。もしくは、そのように見ていただきたい。
ちなみにvenusはいわゆるヴィーナスのことで、ここでは複数形を造語してみた。どうでもいいが、挙げられている数と見える数があわないとかなんとか、素朴なツッコミを入れつつ楽しんでいただければ幸いである。




ついでに追記しておくと、あれこれ説明をつけくわえているが、この画像はまず基本的にグラフィックスコアであって、つまり楽譜である。そのため、全体の構図はさておいて、その細部においては何らかの線を辿れるように、縦横のグリッドにそった変化が設定されている。もしくは、演奏に際してはそうした解釈を施したうえでの演奏ということを想定している。といっても、じつは架空の曲なわけだが。
たとえばこの場合、一見、白地にみえるところでも細部においては複数の色彩によるグリッチノイズのようになっており、左右もしくは上下方向から見ていくとそれなりの変化や軌跡を設定できるはずである。
あるいは、浮いているようにみえるバーについても、それぞれの細部はことなり、また単色ではなく黒や赤の交じった変化が見て取れるはずである。そのあたりは意図的にやってみた。あわせると、細部と全体の構図が、それぞれ別個に存在しているようにみえるかもしれない。見えないかもしれない。さしあたりどっちでもよかった。というか曲自体が架空だし。
もしくは色彩のある図形楽譜としてはタケmiツの「コロナ」などがあるが、ここではそうしたものを踏まえた上で、しかし取り立てて色彩を用いる意味はなかった・・・あえていえば、デジタル技術でグラフィックスコアを作ってみたいだけかもしれぬ。
というわけで、要は、すべて任意で。そんなかんじでお願いしたい次第である。



ちなみに他にも、実はグラフィックスコアというか楽譜と色彩/彩色の関係にも興味があり・・・たとえば最近の編集ソフトの画像とか、他方でもっと前の、14世紀くらいのアルスノバあたりの楽譜とか、そのへんである。良く知らないけど、どうも意外と楽譜はもともと彩色されているようでもあって、そのへんが興味深いと言うか、だからどうしたと言われてもどうもしないポイントである。
そんな今日この頃。



などなど。要はできてみたのでアップしてみた。
どうでもいいけど、抽象というのはあらためて不思議。よくわからないけど、なんだか純粋なんだか混乱しているだけなんだかサッパリ分からぬところがあるような気がするのだが、気のせいだろうか。
とかなんとか。




というわけで。いつものかんじなのであった。どういう感じなのかは良く知らないのだが、つまるところ、
つぎにつづく。