書くことなし


 まったくもって、そのとおりだ。実際、これから5分ほどでこの文章を書き終えようとしている。わざわざ書くこともない。書く必要もない。
 ただ、とりあえず5分間でなにができるかをやってみるだけだ。




 じっさい、書くことが無い。とりあえず、昨日からはじめたのだから、とりあえず書く方針くらいは決めておいた方がいいかもしれない。それについてだけ、メモ。


 とりあえず、これからここでは
1)サンプリング
2)(なんらかの)音楽
 について書くことになるだろう。目下の関心は、録音と映像の関係についてなどだ。


 ほかにも
3)ベケット
4)ヘンタイおじさん(クロソ×スキー)
 などについても、メモのようなものを書いていくかもしれない。それは、ほぼ決まっている。
 

 またこれらにくわえて
5)ジジ問題
6)その他
7)メディアアート、ミニマルアート(彫刻など)
 についても、なにか書いてみたい。このあたりも、まだこれまでの「つづき」というような側面を持っている。だとしたら、やはりつづけてみるべきかもしれない。



 とはいえ、じつのところの最重要事項は、いうまでもなく6)である。はたして、それについては何もわかっていない。ただ決まっていないものとしてあるだけだ。
 そもそも、ここで書く意味など、とくにない。これを読んでいるのが誰なのか、それもよくしらない。あなたが誰で、どこで読んでいるのか、知りようもないし、知る必要も感じない。できればあなたが、知らない時間の、知らない場所にいることを、むしろ望んでいる。



 というわけで、そろそろ5分が終わる。あなたは、これをどのように、どれだけの時間をかけて読んだのだろうか。
 それについて、僕は知りたくもないし、たぶん知る必要もない。