その他1


 正確には、これは昨日のことなのだが。



 以前に入手して、そのままになっていたCDのなかから、マイケル・ピサロの「unrhymed chord」を聴く。バリー・チャバラというギタリストによる演奏。1時間5分1曲。
 ものすごい衝撃をうける。



 実際、それを言語化できるのか、わからない。ひとつ思ったのは、これが出たのが2008年で、つまり5年前だということ。あるいは、5年かけて、ようやく追いついたということなのか。それがいいことなのかどうなのか分からない。困る。


 もうひとつ。それとあわせておもったことは、これがCD−Rで、しかもたしかそのレーベルは活動を停止していることだった。つまり、このCDは、もう他の人は聴くことができない。いきなり、そのようなことをかなりシリアスに感じた。これは、そのような作品だ。
 いいかえると、唐突に、このCDをどうやって他の人に聴いてもらえるのか、リアルな問題としてかんじられた。しょうじき、ヒョーロン家とかいうひとはどうでもいいが、作り手のひとは是非きいてみるべきだとおもった。「作曲ものは、ちょっと縁遠いなあ」とか「どうせ小難しいんじゃないの」というような意見もあるかもしれないけれど、これはたぶんそういうレベルを超えている。もっと、より感覚的なものだ。たぶんそういう作品である。というか、そういう作品に出会ってしまった。色んな意味で、はて困る。
 



 最大の問題は、くりかえしだが、もうこのCDがない(かもしれない)ことである。つまり流通が問題だ。これを聴け、といっても、モノがなければ意味がない。はてどうすればいいのか。


 ありうるのは、貸す、ということだ。とりあえず持っているから、聴きたいひとには貸せばいい。べつにタダでかまわない。そういうことが目的ではないのだから。
 とはいえ、ここでも困る。というのは、すでに何度か書いたが、いわゆる知り合いがいないのだ。いつも真面目な(つまり音楽=仕事の)ことばかり話しかけていたせいだろうか。こんなことなら、もっとどうでもいい飲み屋の話とかして、友達とはいわないまでも、知り合いになっておくべきだった。まったく困ったものである。
 あるいは、どこかに頼んで再発とか・・・これもありうるかもしれない。・・・とか、簡単に書いているが、そのようなことをシリアスにおもう。それほど、これはすごい。
 あとは、もう少しこの作品を理解するのに、はたしておそらくニポンで唯一理解しているかもしれないゲス番長に、かなりリアルに話を聞きにいくべきだろうか。それはありかもしれない。しかし、それはそれで面倒である。どちらかというと、飲み屋のどうでもいい話とか、さいきん読んでいる本とか、そういう話の方が聞きたい、というか、そっちのほうがおもしろい・・・。
 というより、これもいつものことだが、メールするにしてもどういう文面にして良いのかわからん・・・解説してくれって、そういうの、どうなのかなあ・・・。
 


 とかおもって、困ったので、かんがえるのをやめた。



 つづく。